歴史と文学のみち静寂に包まれた山際通り。白壁の土塀が続き昔日の面影を残す、文字通り「歴史と文学の道」です。

櫓 門
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佐伯藩時代屋敷図(明治四年ころ)
大手門跡(佐伯市大手前)から毛利家の菩提寺である養賢寺までの、山際通りを含むおよそ700mは、昭和61年(1986年)に建設省(現在の国土交通 省)により「日本の道100選」に選定されました。佐伯市は「佐伯市歴史的環境保存条例」をもって「歴史的環境保存区」に指定、整備しています。
静寂に包まれた山際通りは、矢野龍渓生家跡や、独歩が寄寓していた坂本邸(現・城下町佐伯 国木田独歩館)などが建ち並び、昔日の面影を残す、文字通り「歴史と文学の 道」です。歴史と文学のみちでの散策を楽しんだら、「茶室 汲心亭」でお茶を飲みながら、はるかな時を偲んでみてはいかがでしょうか。
【 櫓 門 】
城山を背景に、どっしりと構えた櫓門(やぐらもん)。三の丸御殿の正門として寛永14年(1637)に創建された櫓門は、江戸時代の城郭建築を色濃く残す、歴史的建造物です。
【 矢野龍渓生家跡 】
文学者であり政治家であり、ジャーナリストとしても活躍した矢野龍渓(本名 矢野文雄・1850-1931)の生家跡。今では佐伯小学校の敷地の片隅に、「藩主より賜った先祖の地を佐伯小学校に贈る」との意の石碑が残るのみとなっています。
【 安 井 】
独歩の作品にも描かれている「安井(あんせい)」は、八代藩主の毛利高標に仕えていた藩医・今泉元甫(げんぽ)が、飲み水に困っていた庶民のために、私財を投じて掘った井戸の一つです。
【 山際史跡広場 】
鶴屋城(佐伯城)の麓にあたる山際通りは、江戸時代には上級武士の住む屋敷が立ち並んでいました。山中屋敷跡はその一角に位置します。平成22年、残されていた建物の礎石などを活かし、広場として整備されました。
【 茶室 汲心亭 】
茶室 汲心亭は、「お茶を汲むということはお客様に心を汲んで接待する」ということから命名されました。ご希望の方にはお茶(抹茶)を有料でご提供しています。
【 城下町佐伯 国木田独歩館 】
明治の文豪、国木田独歩がその若きときを佐伯で過ごした日々に想いを馳せるひとときを、どうぞごゆっくりお過ごしください。
【 養 賢 寺 】※修行寺のため拝観はできません。
旧藩主毛利家の菩提寺養賢寺は、白壁に風格のある本堂が特徴的です。本堂の裏には、毛利家歴代藩主たちの見事な五輪塔があります。
主な施設:
○ 櫓門(県指定有形文化財)
○ 山際史跡広場(山中屋敷跡)
○ 矢野龍渓生家跡
○ 安井
○ 城下町佐伯 国木田独歩館(坂本邸)
○ 野龍渓生家跡
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● 城下町さいき散策マップ(A3・モノクロ・約4.2MB)
● 城下町さいき散策マップ(A4・モノクロ・約2.4MB)